RIT Tech Blog

株式会社RITのエンジニアが知見を共有する技術ブログです。

Github Actionsを触る

業務の中で特定のリポジトリへpushした際に任意の処理を行う必要が出てきました。 そういう時に活躍するのが「Github Actions」。 もちろんpushだけに限らず、特定のリポジトリへpushされた時や、毎日決まった時刻に任意の処理(テストしたり、ビルドしたり etc....)を行いたい時にも使えます。 しかもこれらの処理を自前でサーバーを用意しなくてもGitHubを利用する全てのユーザーが使用できるという優れもの。

またGithub ActionsはDevOpsを実現するための手段として主流になってきており、GitHubユーザーにとってはCircle CIやJenkinsを利用しなくてもGithub上でDevOpsを完結できることからも、一度は触って損は無い言えるかもしれません。

Github Actionsで「Hello World

それでは早速Github Actionsを使ってGithubのlog上に「Hello World」を出力していきましょう。 https://docs.github.com/en/actions/quickstartdocs.github.com

類似サービスと比較してみた所感

UI/UX的な観点で類似サービスと比較して時にネガティブな印象を受けたという方の情報をちらほら見たのですが、 個人的には不備をあまり感じなかった印象でした。 また、気になるセキュリティの観点に関しては少しづつ改善がされているようなので、 仕事以外の個人開発などで色々試してみるのも面白いかもしれません。

GitHub Actions のセキュリティ強化 https://docs.github.com/ja/actions/security-guides/security-hardening-for-github-actionsdocs.github.com

利用料金に関しても、MicrosoftによるGithub買収に伴い資金が豊富にあるためか、 公式ドキュメントに以下のような記載があるように、機能をほぼ無料で利用することが可能なため、 類似サービスと比較しても魅力を感じますよね。 ※ 2022/01時点ではパブリックリポジトリとセルフホストランナーでは、どちらも利用は無料。 プライベートリポジトリでは、それぞれのGitHubアカウントは使用している製品に応じて一定量の無料の分とストレージを受け取れる。

アカウントに含まれるストレージや利用時間 (分) を超えてGitHub Actionsを使用したい場合は、追加の使用分が請求されます。

GitHub Actionsの支払いについて https://docs.github.com/ja/billing/managing-billing-for-github-actions/about-billing-for-github-actionsdocs.github.com

類似サービスに比べてもユーザー数では圧倒的な数を誇るGithubなので、 データを元にした独自の機能アップデートの利点をほぼ無料で享受できるのは最高に嬉しいですよね。 ※ 以下記事はレポジトリ情報から適切なリコメンデーションをしてくれる機能に関するアップデート情報です。 Getting started with GitHub Actions just got easier!

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スポンサー限定公開のリポジトリ、金額のカスタム設定などGitHub Sponsorsに新機能が登場

Github Actionsとは話が外れますが、Github Sponsorsからアップデートがありましたね。

スポンサー限定公開のリポジトリに金額の設定ができるようになり、プラットフォームサービスではスタンダードになっている収益方法(スポンサーに何か特別なものを提供することで、サブスクリプションインセンティブ得る的な)をオープンソースの世界に導入する試みは、オープンソースの思想と反してしまうのでは?と疑問視する人も多いのではないでしょうか。

個人的には、スポンサー限定公開のリポジトリに利便性高めのワークフローなんかを複数パッケージングしておいて、 有料で利用できるようにするスモールサービスが流行りそうだなと推測してたりします。 (スタートアップサービスの資金調達方法として充分にスタンダートになり得る!?)

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最後に

既に開発をする上で必須ツールと言っても過言ではないGithubから便利が機能がリリースされることは嬉しいです。が、 最初は無料で利用させて類似サービスが淘汰された後に、急に利用料金を値上げ!されても嫌だなと、邪推してしまいながら Githubにお世話になりまくるのでした。